犬との不思議な出来事

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犬との不思議な出来事



犬との不思議な出来事



私が小学4年生のある日、学校が終わってから近所の友達と外で遊んでいました。

外も薄暗くなり、もう家に帰らなきゃという頃、どこからか柴犬系の子犬が現れました。
まだ顔も幼く体型もコロコロしてて、茶色くてとても可愛い子犬。

それまでにノラ猫やノラ犬に食べ物を与え、なついてしまって散々親に注意された事があったので、この時は可愛がりたいのを我慢して抱っこもせず食べ物も与えずにいました。
友達と別れ、それぞれの家(目と鼻の先)に帰ろうとすると、その子犬が私について来てしまいました。

友達としばらく外で子犬に話しかけ、(たぶん、ごめんね飼えないんの。みたいな事を言っていたと思う)
再び走って家に入ると、やっぱり私について来て玄関でクゥ〜ンクゥ〜ンと鳴くのです。
かわいそうだけど飼えないし…

悩んだ末、友達と二人で少し遠くの住宅街にある公園に子犬を放して、猛ダッシュで帰って来ました。

しかし子犬も必死で追いかけて来て、数分後にはうちの玄関の前に座り込んで鳴いていました。

いなくなるまで放っておきな、と母親に言われ後ろ髪を引かれるような複雑な思いでいると、可愛い顔してる犬だな〜とか言いながら父親が仕事から帰宅。

子犬は私が夕食を食べている間もずっと鳴いていました。

途切れる事なくずーっと玄関の外で鳴いていて、夜も遅くなってきてしまったので、父親と二人で家の裏の塀と柵のすき間から子犬を向こう側に置きました。

向こう側には空き家と郵便局があります。

かわいそうで仕方がなかったけど、それしか方法が見つかりませんでした。


寝る部屋がちょうどさっきの塀がある側だったのですが、ひっきりなしに鳴いているんです。

すぐそこでクンクン鳴いているので家族みんな、なかなか眠れず今日だけ玄関の中に入れてあげようか、なんて言っていた気がします。

そんな時、突然鳴き声が聞こえなくなりました。

それはそれで気になって父親と見に行くと、子犬はどこにもいません。

諦めたのかな…かわいそうだな…事故に遭わないといいけど…誰かにいい人に拾われないかな…といろいろ心配しながら家に戻り布団に入りました。

すると家の電話が鳴りました。

「ひいおじいちゃんが、ついさっき亡くなった」

という秋田の母親の実家からの知らせでした。

当時80いくつで入院をしていたのですが、元気な時は不器用ながらも曾孫の私をとても可愛がってくれていました。

あの子犬が鳴き止んだ時間と、おじいちゃんが亡くなった時間がほぼ同じ…。

おじいちゃんが子犬の体を借りて私に会いに来たのかも。

だったらもっと子犬のワガママを聞いてあげれば良かった。

本当にそうだとしたら、役目を果たした子犬はその後どうしたのか…。


何年経っても不思議な出来事です。




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